「ダーチャ」という言葉を初めて知った。それはまさに、ここ数年漠然と描いていたカタチ。そして、イヤシロチ66(自然農体験グループ)の活動は、そんなことの一部だったんだなぁと、あらためて。
先日わたしの目の前に飛び込んできたのは、そのダーチャをカタチにし、千葉で活動されている造園家・「地球守」高田 宏臣さんによる士気山ダーチャ。WSの内容は、廃材で井戸を掘る作業とコスメづくりだったのだけど… 学びとしてはそれはもうほんの1ミリのことであって。
高田さんはスコップと鋸鎌ひとつで森を再生(循環)させられることを教えてくれる、大地のお医者さん。その自然への愛は、再生された自然環境豊かな空間のいろんなところに点在していて、すべての場所で風が通り、エネルギーが高く、ハエはもちろん蚊もほとんどいない。
水脈をさぐって、環境を壊すことなく作られた湧き水の出口。間伐材を使った小屋、五右衛門(ドラム缶)風呂、大地分解還元式のバイオトイレ、薪での炊飯、調理。
この半年間のイヤシロチ66 の活動で、ダイナミックな自然に実際に触れて体感し、さらに経過を観察し、目に見える変化と内なる感動を味わうことで、やっと真の理解が深まるものなんだなと痛感できたところに、そこがさらにリアルに生活に結びつけられる… いわば縄文時代の人々の暮らしをここでみた気がした。
1コミュニティに、1つの山。水脈。種。そしてそこに不可欠なのは、人の智慧と慈愛。貨幣なんてなんの意味ももたないんだなってこと。
目からウロコ… って簡単にいいたくないけど、まんをじして使います。そして、わたしのまわりにいる先人!?の、竹で籠をつくったり、ミツバチを育てたり、すでに自給生活に向かった家庭菜園を持たれていたり、羊を飼っていたり、草木染めをしていたり。そんな方々へのあらためての敬意とともに、だけど、そんな全てを覆してしまう大きなエネルギー… 国や政治や権力にも目を向けながら、バランスよく今を生きていかなければという思いが強まった。
いつかの、本当の「イヤシロチ66 」に向かって、いまの自分にできること… 「場」から生まれる「縁」。そんないろいろを、スピードアップでまとめていきたいと思う。
高田さんとのご縁のきっかけとなった、地球守さんの勤労奉仕のお弁当づくり… も、バナネイラという場があったことと、いろんな人とのご縁によるもの。これまでのすべてへの感謝と、未来への期待を込めて。