バナネイラがマキコランド支部に

「◯◯フッチ」って呼ばれたらね、それは、アイヌでは『誰もから尊敬されている素晴らしいおばあさん』っていう称号なの。」ってマキコさんが言ったから。10.18はフッチ記念日。

札幌生まれの私…
小さなときから、身近にアイヌ刺繍や木彫りがあった。
そして… わたしの住んでいた豊平区(トヨヒラ)はアイヌ語で「トイピラペット」意味:川の水がその岸を切り崩すだと知ったり(豊平川の河川敷でよくあそんいた)。わたしが通った学校、小中高とずっと付いていた平岸という地名も、「崖の尻」を意味するアイヌ語地名の「ピラ・ケシ」からきている(崖の尻とは、川沿いの崖において下流側の端をいう)とか。倶知安(くっちゃん)、占冠(しむかっぷ)、積丹(しゃこたん)….

もうあらゆる地名がアイヌ語で。

で。ここからは空想だけど。
わたしの、きっと、ルーツ。

わたしの母方の祖父は、去年土砂崩れに見舞われた厚真町うまれで。そのとき、この土地のことを少しだけ調べていたら… この付近にはその昔、多くのアイヌの方々が生活をしていたと。それを知ってから、あらゆる方がなんだか急に勝手にわたしにアイヌにまつわるいろいろな情報を耳打ちしてくるようになり。

そして今回のこのご縁も、井上貴子さんがバナネイラにいらしたときに、なぜかアイヌの話になり… 「アイヌ刺繍は、家族の身を守るために必ず棘模様が施してあるの」とか「すてきな子守唄の動画があって…」といういろいろに、なんだかきゅんきゅん&どきどきしているうちに「みおさん… そういえば雰囲気がなんかマキコさんに似てる…」という話になって… その30分後には、急遽、アイヌの血を受け注がれているマキコさんの刺繍ワークショップ開催が決定に。そしてなんと、これから毎月きてくれることになった。

実際にお会いして…
誰もが思うのかも知れないけど、マキコさんを他人とは思えなかった。

すべてを包むこむ柔らかさ。受容性。
とめどなくながれる誰もに等しく注がれる癒しの波動。
また憧れる女性が増えてしまった。

マキコさんが毎月バナネイラに来てくれることになったことは
それはもう、海を手に入れたような、ものすごい安心感。
いつかわたしもミオフッチと呼ばれるようなおばあさんになりたい。